ガーデンシェア
ガーデンシェア
冬に降った雨のおかげでここシリコンバレーを囲む山々もすっかり緑色になりました。
晴れの日も多いので、庭の花や野菜作りにも本腰を入れる季節です。
シリコンバレーは今でこそテクノロジーの中心地でIT企業が乱立してますが、ひと昔は果樹園が広がる土地でした。
そもそも土が肥沃、冬に霜が降りる日もほんの数日、初春から晩秋まで太陽の光がたっぷり注ぎますので、近年は水不足の問題があるとはいえ、何を植えても面白いように大きく育ちます。
私の近所でも、最近は裏庭に菜園を作るだけではなく、前庭の芝生を取り払って、エディブルガーデンに変えたりする家も多くみられます。
貴重な水を撒くのだったら、見栄えだけの芝生ではなく、食べられるものを作る方がいいですものね。
また、この辺りにはフルーツの木のある家も多く、我が家もレモンの木やら、いちじくの木やら、それはそれは食べきれないほどの実がなります。
みんな色々育てて、隣近所や友人に分けたりもするのでしょうが、私が住む町、サニーベール市では有志が開催する「ガーデンシェア」というミートアップが月に一度あります。
毎月第4日曜の11時から約1時間くらい、基本的に誰でも参加可能。
「シェア」という名前の通り、各自自分の家でとれた花や、ハーブや、野菜、果物など、シェアしたいものを持参し、好きなものを自由に持って帰ることができます。
種や球根、ガーデニング用の道具や小物、本、鉢、裏庭で鶏を飼っている人からは卵も。
はじめに簡単な自己紹介と何を持参したかを話し、それから自由な交換会です。
何も持参せず、手ぶらで参加しても全く問題無し。常連さんも、新しい参加者も、とにかく皆ガーデニング好きたちなので、楽しい会話が弾みます。
シェアリングを通して新しいお友達もでき、私にとっては毎月欠かせない楽しいイベントになりました。
無駄をなくす循環型経済はこんな形でも。一つの素敵なコミュニティが誕生しています。
写真は2月のガーデンシェア。少し暖かくなって参加者もかなり増え、持ち寄りの収穫物もだいぶ増えてきました。収穫の多い夏場には置き場も見つからないくらいたくさんのものが持ち寄られます。




「サンフランシスコの南、シリコンバレーのど真ん中に住んで40年。周辺のIT企業をクライアントに通訳サービスを提供してきました。子育てもとうに終わって、人生のプライオリティは変わったものの、懲りずにまだ細々と仕事を続けています。脳活のためと称して、でも実は楽しいからやめられないのかも。」
Saved by Natureで検索すると、山ほどの活動スナップが見られます。