2024年12月特集号

加齢を愉しむ美容術で、暮らしをアップ!

加齢を愉しむ美容術で、暮らしをアップ!

仁 くすのき

いやはやそうだったのか!
そうきたのね!
ご多分にもれず、年々身体のあちこちに現れる加齢による諸々です。

現在の一般的な通説としては、第一次加齢現象は55歳から第二次は75歳から始まると言われています。

自分が55歳だった頃からその後の10年間は、会社を辞めて起業し、新しい仕事を精力的にこなしていた年代で、確かに老いてきていたのかもしれませんが、それを実感として感じた事はあまり無く、むしろこのままずっーと元気が続くとさえ思っていました。

いまになれば不遜だったなぁ〜とは思いますが、新しい仕事に忙殺されていて、感じる暇がなかった!と言うのが本音です。

油断していた訳でもたかを括っていた訳でもありませんが、、、第二次加齢現象は通説どおり間違いなくこれでもか!と襲いかかってきています。

現れた現象は多少の時間のズレはありますが、腰痛、膝痛は日常茶飯事!目の衰えは半端なくかれこれ三年間、かなり面倒な治療に通い続けています。

どの箇所にどんな症状が現れるかは、人それぞれでしょうが、かなり厄介な事ばかりです。

何人もの先人の体験は耳に穴が空くほど見聞きしていたつもりですが、「知る」と自分が「成る」とでは大違い‼️

夜中に何度も起きる頻尿とそれに伴う不眠も大きな悩みの種。
寝具を吟味したり、香りや、寝室の温度や湿度の調節にも気を配り、何とか良い睡眠の環境になるようにと今でもまだ試行錯誤中です。

さて私の本題は【容貌の変化】です。

⚫︎先ずは髪の変化白髪が本格的に目立ち始めたのは50代前半からでした。

前髪を中心に白髪が塊になって出現!その部分だけに色が入るメッシュスタイルがすっかり気に入ってしまい流行に合わせてどんなカラーリングをしようか?とむしろ白髪を楽しんでいました。

白髪が急激に増えはじめてからは「楽しむ!」余裕はなくなり、白髪染めの色味しだいで顔の印象は大きく変わるので悩みはより深くなります。
(思い返せば若い時のカラーリングは流行っているから!とかカッコいいから!とか理由は単純だし怖いもの無しでした。)

ほぼ頭髪の50%以上が白髪になると、どの程度その白髪を隠したいかで、カラーリングの色味が決まってくるし、その濃淡の度合いも変わってきます。
面倒だから白髪を隠さずにグレーヘアの定着!も勿論有り。
白髪との格闘は【老化】との最初の格闘の第一歩だったんだ!と今になって分かりました。

⚫︎顔の変化

お肌がどう衰え、目鼻立ちがどう変化するか!は私がここで説明しなくても、耳タコ状態のはず。
皆様は先刻ご承知の事と思います。

我々の時代は高校を卒業する時に化粧品会社の講習会が有り、女子はそこから美容に目覚めて長ーい葛藤が始まったのですから。

私の場合は勤めていたのが化粧品会社でしたので、その葛藤の歴史は特殊かも知れません。
新製品企画・開発部門を皮切りに宣伝・広報や美容研究部門等の仕事を30数年していた関係上、20代〜40代は流行の最先端を自ら実行するのは当たり前でしたし、むしろ先取りして発信する業務でもありました。

細眉にしたり太眉にしたり。
付けまつ毛も奮闘しましたし、キラキラなパールメークが登場したりして…。
華やかで忙しい時代でした😆

流行りのメークをを実行できるのは、土台であるピンと張った素肌と目鼻立ちの輪郭が明瞭であってこそ映えるものです。
あらあら!ここにもシワが!こんなにタルミが出るんだ!と我が素肌をつくづく眺めては老化の兆しをずっーと確かめている感じです。

⚫︎目鼻立ちの変化は更に顕著です。

瞼はかぶさり、目尻も眉尻も口角も垂れ気味になり、顔全体の印象が「ぼんやり」となってしまいました。
でもそれは確かに老化現象ではありますが、あらら!こんなに変わるんだ!と実は私は楽しんでもいるのです。

そう言えば仕事の中心も、加齢を清くきちんと受け入れながらも、それぞれの個性をいかしたその人なりの美しさは?をテーマに、美容講習会や、雑誌やテレビ等で情報を発信してきました。

⚫︎「流行り」や「若々しさ」から解放された【今の自分の年代をいかした魅力さがし】

このノウハウは今や無限にあり益々楽しくなるのではと、実は期待してますしワクワクもしています^ ^

穏やかな優しい顔になってきて何より積み重ねてきた歴史が顔に刻まれていて、むしろよく頑張ってきたね!まだまだ頑張れそうよ!と鏡に向かって語りかけたりもします。
誰でも初めて経験する「老化現象」ですが、年相応の美しさを目指す心意気だけは忘れずに、、、

この先の80代、90代を迎える準備を怠らず、未知の加齢を迎えうって、むしろその中から愉しみを探していくような暮らしていきたいと心から思います。