寂しい老後なんてごめんよ。
寂しい老後なんてごめんよ。
ひとり女性の老後を応援する団体「SSSネットワーク」を立ち上げてから今年で28年目になる。何をやっても3年しか続かない私が・・自分のこととは思えず驚いている。
これからはひとりの女性が増える。今は仕事も友達もいるからいいが、年を取ったらどうなるのだろうか。でも、同じような価値観を持つひとり女性たちが集まれば、なんか面白いことができそうだ。寂しい老後なんかごめんよ。そのためには今から知識をつけ交流して、死ぬときに「ああ、ひとりでよかった」と言って旅立とう。
私は人がやっていないことをやるのが好きなので、時代は「ひとり」だと確信した私は
「そう思う人はこの指とまれ!!!」と人差し指をあげたところ、沢山集まってしまったのだ。
1年目は200人、TV「ガイヤの夜明け」やマスコミの取材が殺到したことから、一時期は1000人に達した。現在は600人。特に目的を持って始めたわけでもなく、継続させようと思ったこともなく、辞めようと思ったり、面白がってやっているうちに今に至るという感じだ。
最近、回りを見渡すと、ひとりの人に限らず、子供がいてもひとりを意識し始めた人が多くなったことに気づく。意地悪な私は心の中で言う。「ほらね。30年前から、家族がいてもいつかひとりになるって、言ったじゃないの。今頃気づいたのね」と。時代がやっと追いついてきたことを今、感じている。
そこで、今年は30周年をお祝いしようと企画を立てている。女性の会なのだから、華やかに美しくやりたいので京王プラザホテルで開催するつもりだ。京王プラザホテルは、創設時にお祝いをした懐かしい場所だからだ。
創設時の会員は若かったせいもあり、皆さんおしゃれだったが、最近の会員は高齢化したせいもあるのか地味。無彩色か壁の色ばかり。それが、今の私の頭を悩ませていることのひとつだ。 何色でもその人の自由かもしれないが、女性は花なのだから、きれいな色を身に着けて、会場がお花畑になったら心もウキウキするでしょうに。
「皆さん!!集まりのときは、明るい色で来てね。黒は葬式の時に着てね。明るい色の服を持っていない人は、980円の明るい色のスカーフを買って首に巻いて来てください!それが思いやりっていうものよ!!」 私の毒舌は50歳のときから変わらない。

女性の心理をルポしたり、一人暮らしの安全ネットワーク活動への持続努力には感服する。 バレエを踊り、シャンソンを歌いして、その「自分大好き!」の幸せぶりが周りを笑顔にしてきたエッセイスト。 SSSネットワーク活動は、https://www.sss-network.com/でご覧ください。