2024年10月号

読んだ本や映画のチラシも取り込んで。

読んだ本や映画のチラシも取り込んで。

徒然なるままに日記をつけている。
例えば、昨年(2023年11月23日)の日記。「TRY70のバス旅行」。

江之浦測候所は個人では行きにくそうなところだったので、機会があってラッキー。
朝4時半起き、7時過ぎに家を出る。行きのロマンスカーで志垣さん・田村さんと合流。
小田原駅に着くと、ピコ戸井川さんがバスまで案内。宇佐美さんと<きれいに歩こう教室>の若い人達も参加。
バスでは小田原あんぱんが早速配られ食べる。すごいボリューム。

30分ほどで江之浦に着く。江之浦測候所は杉本博司が、自身の作品とコレクションを屋内外に展示した施設。
夏至や冬至、春分や秋分の日の出の方向に合わせてギャラリー、能舞台の寸法の石舞台、光学硝子舞台などが配されている。
測候所の名は、天空を測候することで、自身の場を確認する場所という意味らしい。

見学後、箱根に移動。バスのなかでスパークリングワインとおつまみが配られ、社員旅行のような雰囲気が楽しい。
クラシックな洋館アルベルゴ・バンブーで食事。
イタリアンのコースとシャンペンで約2時間。貸し切りなので、くつろげる。
この環境、どこかで見たことがあると思ったら、映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」(岩井俊二監督 黒木華 Cocco主演 2016年)のロケ地だった。

その後、バスで仙石原のススキを見ながら小田原に戻る。
途中、とても狭い道で駐車。人気の相原精肉店に立ち寄り、ローストビーフやコロッケなどを皆様お買い上げ。
私は疲れたのでバスに居残り。小田原には4時半頃到着。ロマンスカーで戻る。幹事の皆様と、素晴らしい天気に感謝。といった塩梅。

日記は、パソコンに入力している(wDialyというフリーソフトを利用)。
切り替えたのは2014年からだから約10年。それ以前は長い間、縦書きのノートに思いついたときだけ書いていた。
一度3年日記にもトライしたが続かなかった。今は、気が向いたときに備忘録的に入力している。
なんでも忘れてしまうので、「あれはいつ?」「それは何処?」と思い出す時に便利。
日々を振り返ることが、認知症予防になるとも聞く。
写真も取り込めるので、読んだ本や見た映画のチラシなどの写真も載せる。

毎年1月になると、前年1年分をプリントして冊子にする。
プリントしておくと、何かの時にぱっと開いて見られるのがいい。
自分で日記をつけていることもあり、日記本にも興味が出てきた。
特に自分より年上の80代、90代の人が書いたものに惹かれる。
今年は、大河ドラマ「光る君へ」を見るうち、藤原実資の「小右記」、藤原行成の「権記」、藤原道長の「御堂関白記」、そして「紫式部日記」などにも食指を伸ばしはじめた。
現代語訳を追いかけるだけで、十分に理解できているとは言えないが、読んでからドラマを見るとますます面白い。
こんなことができるのもリタイアして時間だけは贅沢にあるからで、年をとっても毎日をそれなりに楽しく過ごしている。

長原紀子
都営地下鉄大江戸線の終点、光が丘団地の住民。東京都シルバーパスを愛用、交通費が安くすむのが自慢。74歳でリタイアして、3年目。その前は市場調査会社3年、百貨店研究所22年の勤務生活を経て、独立。その後26年、流通系のコンサルタントをしていました。