Web会議のおすすめ
Web会議のおすすめ
コロナ禍をきっかけに友人とWeb会議を続けています。
会議といっても、テーマに沿ったコメントの交換と雑談。メンバー4人は同じ中高の同期生で、年齢は70代の最高齢(79歳と80歳)です。
昔からの友達ですが、交流が絶え間なく続いていたというわけではありません。
友人たちのもとの仕事は「速読」という講座の講師、海外在住でビジネススクールの教師兼コーディネーター、某外郭団体のスタッフ。
私はマーケティングリサーチ、地域づくりアドバイザーの仕事を20年余りしていました。
すでに皆退職し、各々両親の介護を経て、今はいわゆる悠々自適というか無職です。
少し時間にゆとりができた60代くらいから、ほかの多くの友人も参加して、美術館に行ったり、旅行をしたり、昼食会なども楽しんできた友人たち。
2年くらい前のコロナ期から希望者4人でzoomをはじめました。
最初は無料40分のzoom、途中で無料1時間のmeetにかえました。
このWeb会議の目的は「今後の生活に資する情報交換」で。なるべく明るい内容が条件です。
テーマに合った内容を、日頃の友人関係や本、新聞、TV、NETで得た情報で20分程度のコメントにまとめます。
コメントに対する質問や足したい情報、単なる雑談も含めて、meet一回2人がコメンテーターで、各30分を目安にしています。
今までのテーマは近況、読んだ本、最近の旅行、気になる事象などです。
「本の読後感想」の例は、海外在住でこの頃の日本が気になるメンバーが、「本屋大賞」受賞作の文学作品(小説)を選んで、解説しました。
その数冊は日本の現代社会の中の個人の生きざまを書いたもので、長く海外にいて、以前とは違う日本社会を知ることができたというまとめでした。
私は「気になる事象」として、友人が、銀座局で投函した私宛の普通郵便物が10日かかった経験から郵便事業の変化をまとめました。
国営から民営に変わった日本郵便の決算データ、郵便物の数量データと銀座郵便局でのヒヤリングで、現状をまとめました。
利用者にとって、郵便サービスの衰退ともいえる変化が起きていることをまとめました。
あえてテーマを変えて話すことも可です。
「近況」では、肉親(弟)を亡くした直後の友人はそのことに触れず、「鳥」をテーマに検索しまとめました。身近な小鳥の名前、鶯の寿命は8年で、山間地ではなく天敵が少ない都市部に巣を作るようになった、恐竜から進化した鳥と現在の爬虫類の体温などについてです。知識が増える楽しさがありました。
次回は「終活」と提案がありましたが、あまりに範囲が広い、明るいテーマにしたいなどの意見で「これからも長く続けたいこと」になりました。
年齢的にできることが減ってきて、あきらめなければならないことが多い中で、これは続けたいと思うことを各々が選びます。
そして続けるための工夫や情報を集められたら良いと思います。4人4色の何が出てくるか楽しみです。
友達とのリアルに集いは楽しいのはもちろんですが、Web会議は、話すために情報を集め、まとめるために考える楽しさがあります。
聴くときは、まとまった情報が得られる、テーマがあるので、話が弾むなどの良さがあります。
友人の思いがけない趣味などがわかり、改めて驚くことも新鮮です。
70代崖っぷちの私たちは残念ながら、疑いもなく、体力は低下、行動範囲は狭まっています。
そこで新しい友達もそうは増えない現実もあります。外出時は季節や天候で足元も気になります。
Web会議を一つのコミュニケーションアイテムとしておすすめします。いかがですか?
66歳で、医薬品のマーケティングリサーチの仕事を引退後、観劇、美術鑑賞、活け花、額装、etc.で常に充実した生活を模索中です。
50カラット会議では様々な企画に参加。濃い情報、生きる知恵を頂いてきました。
TRY70.netでは意欲的な皆さんに刺激を受けています。(手嶋慶子談)