2024年7月号

夏こそ、気軽に着物を楽しみましょう!

夏こそ、気軽に着物を楽しみましょう!

最近、着物をお召しになりましたか?
「箪笥の肥やしね!」「もう、処分してしまったわ!」と、残念な答えが返ってきます。
断捨離の時、着物は最初に処分対象になるらしい。晴れの日の着物はなかなか着ることもなくなりましたが、日本の素晴らしい文化であり、もう作れない職人の技が詰まったものまで処分されてしまうのは哀しい。

竹下夢二生誕140周年記念夢二プロジェクトの委員をお引き受けすることとなり、夢二の世界を鑑賞して、昔は理解できなかった夢二の遊び心を感じ、理解が深まりました。
また、夢二の絵に描かれている美女たちに思いをはせ、そこに描かれている美女たちの、気張らないで、ゆったりとした着物の着こなしに、新しい着物の可能性を感じました。
そう、もっと簡単に着物を着ればいいのね!

着慣れていないと、着物を着るのは面倒だけ
れど、考えてみれば、昔の人は日常着として着物を着ていたわけで、明治生まれの祖母も、さっと着て、お炊事、洗濯していました。
「着物イコール晴れの日に着るもの」的な考えが、着物から私たちを遠ざけたのね。
構えず、もっと気軽に着物に手を通しても良いのではないかしら。当たり前のことかもしれないけれど、今回、夢二の絵の中の美女たちに教えられました。

海外で着物を着ていると、超ビップ扱いされて、困惑します。
それほど日本の着物に対する評価は高いのです。
そして、「どうして日本人はもっと着物を着ないの?」という質問に出会い、その都度、返答に困ります。
日本の民族衣装である着物を、日本人である私たちは、もっと知り、楽しまなければね!
今年の夏、浴衣、着てみませんか?
素肌に浴衣、素足に下駄をはけば、涼しく、まわりにいる方々まで涼しくする事ができます。
そこに日本人の心があります。

夢二の絵

宇佐美恵子さん
元トップモデルの経験を生かしてファッション視点でのコーデイネーターで活躍中。
ご同輩には、いつまでも輝く自分でいる楽しさを気づかせてくれる。
キレイ塾活動は「宇佐美恵子公式WEB」でどうぞ。