女子栄養大学香川綾学園長の名言を忘れない。
女子栄養大学香川綾学園長の名言を忘れない。
管理栄養士の竹内冨貴子です。と言い始めて半世紀になります。
大学受験の時には、母の「栄養のことを勉強しておけば、家庭に入っても役に立つから」という勧めもあって、女子栄養大学を受験し合格しました。
実家から歩いて行ける距離でもあり手続きをしようと思ったら、1.2年は東上線の坂戸の校舎で、寮に入ることが原則になっていました。
人見知りの私には寮生活はとても無理、母が掛け合って通学を認めてもらいました。
1学年100人のなかで、通学生は5人。
池袋から1時間、スクールバスで10分ほどの野原の真ん中に校舎がありました。
朝行くと授業が全部終わるまで、通学生は籠の鳥です。
授業は管理栄養士の国家試験受験に必要と思われる科目が多く、早朝出発で家に帰るのは6時過ぎの毎日。
しかし面白い授業が多く、2~3か月の内に通学生5人は仲良くなり、今でも月に1回はランチをしています。
4年間色々なことを学び、成績はそこそこでした。
卒業したら仕事ではなく結婚をしようと思っていたので、就職活動など何もせずにいました。
が、卒業直前になって、栄養クリニックという研究室から声を掛けられ、駒込校舎内に研究室があったことから歩いて通えるしと軽い気持ちで就職することにしました。
ところが、その研究室は、新米はお茶出し、電話番から始まりました。
座って調べ物をしていれば、「家で出来ることは家でやりなさい。学校ではここでなければできないことをやりなさい」と学ぶ姿勢を徹底されました。
栄養クリニックでは、1年に3回のコースがあり、基本的な食生活の知識、個人指導で食生活改善のアドバイス、お昼は模範献立を提供し、3か月で食生活を改善します。
受講生は平均で7~8キロの減量、体調も改善されるので、やりがいがある仕事でした。
就職して1か月ほどで、香川綾学園長が研究室にいらして、忘れられない名言をいただきました。
“あなたはまだ若いのだから、親ぐらいの年代の人を指導するのに、知らないことを質問されたら、知ったかぶりをして答えるのではなく、よく知らないので、次回までに調べておきますと答えなさい。
信頼関係を失ったら、食事改善にはついてきてくれなくなります。
本に書いてあることを言うのでは、人は動かない。自分がこうやってよかったことをアドバイスしなさい”。
この名言は私の仕事の基本姿勢になり、自分でも実践をする日々となりました。
さて、竹内ファミリーの夏の乗り切りメニューです。
週末を過ごす三島は水が美味しいので、お気に入りは「そうめん」。
特にこれからの暑い暑い日に食べるのは、そうめんが一番。
めんつゆは濃いめに出汁をとり、醤油と味醂で濃い麺つゆを作り、冷凍にしておきます。
味付けの目安は、倍に薄めてちようど良いぐらいの濃さです。
要するに、手作り麺つゆです。
食べる前に少し溶かし、冷水で倍に薄めます。
薬味は、我が家でできる茗荷・大葉の刻んだものと生のおろしわさびです。
そうめんは、三輪素麺みなみ 極細 神舞がお気に入り。
30秒茹でなので、タイマーで時間を測り、手早く茹で上げ、揉むようにして洗い、氷を張った器に盛り付けます。
作る人以外は、麺つゆにお好みの薬味を入れ、すぐに食べられる準備をして待機。
細いけれどしっかりとした麺が、呑んだ後の締めにもピッタリです。
ダイエットクリエイターとして、健康管理ができる食生活、特に野菜摂取の啓蒙をすすめている。
近著に『腎臓病の食品選び早わかり』『 野菜のとり方はやわかり』『栄養アップ!カロリーアップ!の料理アレンジ早わかり』など。
*写真は、仁くすのきさんのメーク講座でモデルをした時のものです。