2024年5月号

白髪カラーの楽しみと裏技

白髪カラーの楽しみと裏技

さあ、日差しも風も初夏!
クローゼットを春夏物の洋服に入れ替えました。鏡の前であれこれ組み合わせては今年のコーディネートを考えます。
何を買い足したら良いかな〜と想像しているだけで、ウキウキ気分が全開です。

ただ、この装いの全体のイメージの良し悪しを大きく左右するのは、実は髪型と髪の色だと、鏡を眺めながらつくづく感じています。

60を過ぎた頃から弾力やツヤが無くなる髪の衰えには気づいていましたが、実は白髪の増え方は半端なく、40代後半から急に目立ち始めていたのです。
どう対処したものかと悩みながら、せっせと美容院に通い、リタッチやメッシュ染めをオーダーしたものでした。

皆さまも白髪の目立ち始めた年齢に、多くの方がこのまま染め続けるべきなのか、はたまた今流行りのグレーヘアにしようかしらと思い悩んだのではと思います。

今回は、白髪をどう対処したかについて、私なりのやり方、考え方をご紹介したいと思います。

私は現在70代半ば。白髪の量も同じく70%位になりました。

グレーヘアにするのはもう少し先に考える事にしました。
好きな色に染めるオシャレ染めも、この白髪の量では難しいので、全体に色味を入れて白髪を隠すのではなく、むしろ白髪を生かしながら少しずつグレーヘアにフェイドアウトしていく方法はないかを考えました。

毛染めの種類は試行錯誤を繰り返し、現在はシャンプータイプまたはマネキュアタイプです。
このタイプのメリットは
⚫︎髪へのダメージが少ない。
⚫︎白髪だけに色味が入るので回数を重ねる度に色がつき、地毛の髪色に馴染ませやすい。
⚫︎染める頻度は2、3日に一度で約5〜8分位と短時間。
⚫︎髪が伸びて白髪が出てきても地毛と白髪の色の差が目立ちにくい。

逆にデメリットは
⚫︎しっかり染まるのではないので白髪を完全には隠せない。
⚫︎シャンプーする時間に数分一手間をかけるのが面倒。
⚫︎白髪染めなので、選べるカラー の色味が少なく限られる。

殆どの方はそう頻繁に美容院に行けないし、伸びて目立つ箇所は市販の毛染め商品でリタッチで対処しながら、いよいよとなると美容院にお願い!のパターンになっているのではと思います。

そこで自分で毎回染めている方や美容院にかけ込む迄のリタッチで対処している方に、この方法をご提案。
参考にして頂けたらと思います。

市販の商品はクリームタイプ、泡タイプ、乳液タイプのいずれかですが、やり方は同じです。

まず気になるのは、顔の生え際と分け目に目立つ伸びた白髪部分と思います。

しかし他人があら白髪!と気がつくのは、実は圧倒的に頭頂部から後頭部までの範囲に現れる伸びた後の白髪です。
これがオバさん老け見えの原因なのに、自分では一番気がつきにくく盲点になりやすいから厄介。
ですから、染める順序がとても大事になります。

染め始めは何より頭頂部から後頭部にかけてと覚えて下さい。
ちょっと多めにここは少し丁寧にしっかり染め込みます。
その後は分け目のあるヘアスタイルの方は、その白線になる部分。
残りの時間で生え際や前髪、そしてサイドに毛染め剤を馴染ませます。
慣れればこのやり方で5分位です。

この時間差での染め方で
頭頂部はしっかり、顔まわりの生え際はふんわりソフトな色になり、そのソフトに染まった白髪が
まるでメッシュした様な役割りをはたしてくれます。
生え際の根本からしっかり染めてしまうと、白髪が伸びる度に白さが目立ち、かえってストレスが増える気がします。

それに、hair oilも白髪ケアの必須アイテム。
アルガンオイル」入りがお勧めです。ベタ付きが少ないし、カラーリングの発色が綺麗に見えます。」
顔の輪郭も目鼻立ちもクッキリ!とはいかない年代になったからこそ分かった事ですが、顔まわりの髪の色味はソフトにしたほうが、年代なりの雰囲気が作りやすいなぁーと感じてます。

白髪に悩む方々から相談されると そうアドバイスする事が多くなりたした。
陽射しが強くなるこの季節。
装いのテッペンにある髪色はやはりとても大事な要素の一つです。

白髪の度合いや元々の地毛の色で悩みは違うので一概には言えませんが、白髪との付き合いも長くなりました。
年齢なりに上手に受け入れて
オシャレに楽しみたいものですね。

仁くすのき
メイクアップの専門家として、私たちの肌とお化粧にアドバイスを送ってきた。その歳ならではの雰囲気美人になる強い味方。個人レッスンにも応じてくれます。