2024年5月号

野菜畑と“迷子タッパー”

野菜畑と“迷子タッパー”

爽やかな5月 大好きな季節です。私もとうとう77歳になりました!まだ 仕事は続けていますが、これからも先輩たちを見習って 元気に楽しくいきたいと思っています。
なにせ体が資本。体は食べ物からできていますので、しっかりタンパク質をとり、牛乳やヨーグルトなどの乳製品を食べ、特に色の濃い野菜を意識して食べています。

朝食はほとんどワンパターン。トマトジュース、ブリーなどのチーズとプレーンヨーグルト。ここには自家製のグラノーラ。
ここに娘がよく作ってくれるのがスープ。気温が上がると野菜と果物のスムージーです。
庭で取れすぎたしそやエゴマの葉は凍らし、果物豆乳などとミキサーで回します。小松菜とオレンジの組み合わせも爽やかです。

さて、野菜を楽に食べるおすすめの方法をいくつか。
ほうれん草などの青野菜」。私は長い間ままでは茹でません。どうせ切って食べるので。3cmくらいに切り、軸から熱湯に入れ、煮立ったら葉も入れて茹で、ザルに上げて笊ごと水につけて冷やします。アクが抜けたら、水気を絞りますが、ここからがポイント。
保存するときは密閉容器に乾いた紙タオルを敷いて、固く絞った青菜をほぐしながら入れます。
冷蔵庫で4日くらいは保存可 こうしてあればいつでも手軽にいただけますし、眼の前にあると早く食べなくてわ・・と思えるのもいいですね。簡単にソテーするなら、食べる分の青菜を皿に入れ、ツナ缶を加え、レンジでチンして、味を見て醤油と塩コショーで味付けすれば、ほうれん草とツナのソテーの出来上がり。これをチンする前に中央に卵を割ってレンジすれば、巣ごもり卵になります。
やりすぎなければ、卵も破裂しません。周りに野菜が合って、弱火で加熱されることになるので。
おひたしなどにする他、ポン酢かけたりポン酢+ごま油かけたりして手軽に食べています。

ブロッコリー」の時期には、塩とサラダ油を加えた熱湯で茹でて、水に取らずにザルに広げて冷まし、ほうれん草と同様に、乾いた紙タオルをしいた密閉容器に入れて冷蔵庫に。
これからの時期は、「カボチャ」がオススメです。
長く保存できるイメージがあって、気がつくと種のところから傷んでいたりしますね。
1/4にカットしたカボチャの種をスプーンで掬って取り除き、皿などに入れてラップし、600Wのレンジなら 100gにつき2分の割合でレンジします。電子レンジは重さと加熱時間が比例します。
加熱してあれば、あ〜早く食べなくてはときになりますね。簡単にはそのままマヨネーズなどかけて食べる他、バター等で焼いたり、味噌汁などにいれたり。煮物をするときも出しを少なめにして調味料を入れた中で5〜6分煮て、煮汁につけたまま冷ませば煮物ができます。

カボチャの話をしたついでに、レンジで水なしで作る「かぼちゃのポタージュ」をご紹介します。

材料

かぼちゃ   200g        牛乳     2カップ
たまねぎ   1/2コ       顆粒スープの素  小さじ2
バター    大さじ1       塩     少々
トマト(完熟) 1/2個        コショー   少々

作り方

1.たまねぎは薄切りにし耐熱容器にいれバターをのせ、スープの素を加える。
2.かぼちゃは種を取り、(皮を取り除き)、一口大に切り、1にのせ、二つに切ったトマトの皮を上にしてのせ、ラップをして電子レンジで約8分加熱し、トマトの皮を取り除く。
3.②をミキサー又はカッターにいれ、なめらかになるまで回して冷やし、牛乳でのばして、塩とコショウで味を調える。
牛乳を入れる前のピューレを冷蔵庫に入れておけば、4〜5日冷蔵保存できます。いつでも簡単にパンプキンスープになりますね。冷たくても暖
かくしても。もちろん 牛乳の代わりに豆乳でのばしてもOKです。

ピーマン」も日持ちがする緑黄色野菜ですね。
炒め物にすることが多いと思いますが、たくさん簡単に食べるなら、焼きピーマン。グリルに丸ごと入れて焼くだけ。クタクタになったピーマンに醤油と削り節かけたり めんつゆをかけておいたり。ごま油かオリーブ油を少し垂らすともっといいですね。揚げ浸しもいいのですが、グリルで焼くのはもっと簡単です。 こんな感じで、色の濃い野菜を意識して食べています。

もう一つおすすめしたいのが、「迷子タッパー」。切りかけの野菜の残りを入れておく容器です。
きゅうりやトマト半分とか、きのこ2個 玉ねぎ レモン・・・・使いかけの野菜 だめにしてしまいがちですよね。
娘のおすすめのアイデイアです。
大きめの密閉容器に乾いた紙タオルを敷き、半端な野菜を一箇所にまとめて入れて冷蔵庫の野菜室に。
なにか作ろうと思ったら、まずこの迷子タッパーの中から使いましょう。
面白いほどしなびたりかびたりせずに元気で長持ちしてくれます。
我が家は消費量が多いので、にんにく生姜青しそなどはもう一つ薬味の迷子タッパーパー作っていますが。これにも乾いた紙タオルがかかせま
せん。

さて畑!
まだ植えたばかりですが、夏になると食堂の前にはゴーヤカーテンができ、青しそやバジル、えごま、きゅうりなども取り放題。
取れすぎた「バジル」はバジルペーストを作って小分けにして冷凍保存します。孫もなにかというとジェノベーゼのパスタを作ります。
「えごま」は、焼き肉のときなどに 包む葉として活躍しますが、スムージー用にも冷凍します。その他は主人がえごまのキムチを黙々と作ってくれます。「青しそ」もサラダやスムージーなどにもしますが、7月には娘が「きょうの料理」で、しその保存食あれこれを紹介するようです。その前に6月には、私が「強火で行こうぜ」のテーマで豆で「きょうの料理」です。簡単なチリビーンズなどドライパックの豆を使った料理を紹介。枝豆の茹で方もご紹介する予定です。

最後にわが家の近況です。

2年前の3月までは106歳の父が健在で、毎日孫たち(一番下の孫は父と100歳違いで父と大の仲良し)も一緒に9人で食事をしていましたので、とても賑やかでした。
それ以後息子たちは車で10分離れたところに住居を構えたので、今は高校2年の男子と大学2年の女子、娘と私共の5人の大人の食卓になりました。しかも、孫たちも色々忙しいらしく、なかなか食事時間に揃わなくなり、昔が嘘のように静かな食卓になりました。
と言いながらも、娘や孫も一緒のおかげで否応なしにしっかり頂いていて、疲れ知らずの私です。
体の動かし方が足りないのは一番気になっているところ。
真面目に気功をしなくては・・・と毎日反省はしています。

堀江ひろ子
50カラット会議で親たちの体と心に寄り添う料理を考えるプロジェクト以来、何かにつけて「ひろこさーん!」と頼り切り。
優しさと頼もしさでほっこり。