2024年3月号 3月 微笑みの呪文「私はバレリーナ」 【3月】微笑みの呪文「私はバレリーナ」 魚屋の元気印女将だった友人が、店を畳んで家にいるようになったら、お客とニコニコ笑顔で話すことがなくなって、気が付けば「口角が下がって口がへの字の老け顔になっちゃってる」慌ててます。ニコニコ美容効果。今更遅い気もするけれど、面白くなくても、楽しくなくても、誰もいなくても、ニコニコしよう。年の初めに決めました。 表情は内なる心の表れ。でも逆もまたありでした。鬱々としている時、落ち込んでいる時、ニコニコしてみると、気持ちがふっと軽くなります。暖かくなります。口角と一緒に心もリフトアップです。 年頭に心に決めたことがもう一つ。「私はバレリーナ」新聞の読者投稿です。街を歩いていてウィンドーに写った自分の姿にふと目を止めたら「膝を曲げ前屈みで背中を丸め、これが私?」頭に浮かんだのはバレリーナの美しい立ち姿。バレエなんかやったことないけれど、真似してみよう。背筋を伸ばしてスックと立って、「私はバレリーナ」毎日つぶやき鼓舞しているという内容でした。 私も同じく姿勢問題あり。整形外科医のアドバイスは、膝を曲げないでまっすぐ前を見て立つ。太ももに力が入ってお尻が閉まって背骨がスッと伸びます。気がついた時にやっていたら、嘘でしょ、あちこち筋肉痛。身体の劣化を思い知らされました。 「ニコニコ笑って私はバレリーナ」を暮らしの指針にして.日々老化に抗っています。 檀晴子 2009年に住み慣れた東京の自宅を引き払い、舅の檀一雄の終の住処だった福岡県能古島へ移り住む。以来、自家菜園で土を耕し種を蒔き、四季折々のスローライフを楽しんでいます。 能古島の晴子スタイルは、『檀流スローライフ クッキング』でどうぞ。 2024年3月号, 能古島便り 3月 私の街散歩