新しい時代の感動の繋がり方

よろしく伝えてね。

よろしく伝えてね。

発酵玄米は一度に一升の玄米を炊く。

1人で、1日3食、1週間で食べると消費出来るが、お蕎麦、パスタ、パンも食べたいと、これを解消するプロジェクトを立ち上げる。
メンバーは某大手ホテルチェーンの元総料理長のマー君、彼の奥様の敦子さんそして私。
1ヶ月に3回それぞれの家の食卓に発酵玄米と野菜中心のお料理が並ぶ。

この仕組みは、私の発酵玄米、糠漬け、マー君の6種類のお料理
敦子さんの素材の購入。
それぞれがその役目にこだわり、無農薬栽培の米、そして糠、
お惣菜は高級日本料理の痕跡を隠し、素材は其々選び抜かれた物、
私の知らなかった加賀野菜の源助大根、煮物になると噛む必要のない繊細な味。

最初はマー君と2人のプロジェクトだった、これを敦子さんが楽しみ始めた時3人に。
そして積極的に素材や味に意見を言い合った。
マー君のつぶやき「2人の女性から甘いだ、塩辛いだと、参るよ」
気がつくとマー君の料理の傍に、引っ込み思案の敦子さんの料理がそっと加わった、その出来事に2人は驚きと感動を味わう。
源助大根が今日のメニューに。

そして一年が経った事を知る、それぞれが少しづつ進化させ楽しんだら、あっという間に時が過ぎていた。
そろそろこのチームに名前を付けなくては。

実は敦子さんとはお会いした事も、お話したことも無いのです。
マー君が2人を繋いでいて、だから素晴らしい関係が成り立っているのかも知れない。
何でもすぐ繋がる時代、こんな関係も魅力的。

「敦子さんに宜しく伝えてね」「みゆきさんに宜しく伝えてね」

大岡山物語

介護施設に入居する事になった従姉妹の敏子さんの身元引受人になった。

庭付き一軒家が空き家に。
近隣の住人にとっては不安と心配の種ができ、これを解消する為、向こう三件両隣と私の家族が参加の見守りプロジェクトを立ち上げたのです。

その核となるのがこの庭。
季節ごとに実のなる木々がメンバーのつなぎ役となり、日々家の前の落ち葉を履く人、そろそろ梅の収穫時期です、と知らせてくれる人、収穫日を設定して連絡をしてくれる人、木々の剪定や草取り、この時は男性のメンバーがノコギリ持参で大活躍してくれます。
そこに若い男性が「僕も見守りプロジェクトに参加させてください」と、嬉しい事も加わります。

梅の時期は沢山実をつけ私達だけでは消費できず、メンバーの1人が手提げ袋にメッセージと共に入れ、家の前に置くと近隣の方々が通りすがりに持って行ってくださる。
小春日和の収穫は夏みかん、2本の木は、たわわに実をつけ重そうに枝を垂れている。
収穫後の休憩は庭の真ん中で、お料理上手のメンバーからはママレードが皆さんへ、そしてお向かいの家からは香高いコーヒーが届けられる。

こうやってこの空き家は皆さんに可愛がられ、寂しい思いをする事なく地域の仲間として存在する事ができました。
このプロジェクトは9年続き敏子さんが天国に旅立ち、終わりました。

安達みゆき
2018年転居とともに、地域密着型生活を始める。
欲しい人材はそこに、そして誰かの欲しい人材でありたいと、日々を楽しんでいる。
2024.11