2024年12月特集号

故郷広島でカープ女子です!

故郷広島でカープ女子です!

今井 久美子

初めてのお便りです。
70netの先輩方にいつも勇気と元気をいただきながら背中を追いかけさせていただいています。

15年間東京で生活し、故郷である広島に戻って早26年も月日が流れてしまいました。
気が付けばあの頃の親の年代です。
この頃ふと感じている人との関わりやつながりについて思うままに記してみました。

親の葬儀をきっかけに仲が深まった姉妹

私は妹と2人姉妹ですが、性格も真反対で、あまり仲がいいという関係ではありませんでした。
その距離が一気に縮まったのがなんと、2人で親の葬儀を体験した時でした。
性格の違いが功を奏したのか、何となく役割分担が決まり、改めてお互いの得意なことや苦手なことを認識し、
何も分からない私たち姉妹は、叔父や父親の友人の手を借りながらではありましたが、何とか葬儀を執り行うことができました。
妹とはそれ以降は気のおけない友人のような関係になり、毎月のように食事に行ったり、スポーツ観戦を楽しんだりしています。

スポーツ観戦で広がった年代を超えた仲間たち

広島在住ですから当然、というわけではありませんが、カープ女子の端くれです。
シーズン中に10回位はスタジアムに足を運んでいます。もちろんスタジアムで飲むビールも目的の1つ。
今年、職場の仲間がグループ席での観戦に誘ってくれました。ふと気がつけば他のメンバーは20~30代の青年(?)たち。その中に混じって一緒にワイワイ。
これは全員カープファンということも大きいですが、スポーツ観戦のいいところです。
それほど親しくなくても、年代が違っても、楽しいひと時を共有できました。

SNSの気軽さで再度つながった旧友

同窓会の出席や旧友との連絡は、正直なところあまりマメとは言えませんでした。
忙しかったのも事実ですが、単にめんどくさがっていただけかもしれません。
ある時、ある同級生が、アドレス交換やグループへの誘いに熱心に連絡をくれて、それ以来、同窓会にも時々参加したり、20年ぶり、30年ぶりという友人たちと連絡を取り合ったりするようになりました。
各々学生時代とは変わってしまいましたが、いつでも安心できる場所がそこにあります。
相手の時間を使ってしまう電話してまで、という用事があるわけではありませんが、SNSで誘いが回って来ると、気楽に返事もできて、スケジュールが合えば参加してみようかな、という気にもなります。
気軽に連絡を取り合えるという点ではSNSに感謝です。

「ものさし」を増やして人の見方が広がった

若い頃の私は、心の中は頑強な「ものさし」がありました。その「ものさし」から外れたこと、自分の基準に合わないことは許せなかったのです。
あの人はなぜこんなことするのか、なぜそんなことを言うのか・・・ どうして、どうしてと悩ましい限りでした。その頃の私は、イライラの元は相手が原因だと思っていましたが、それは私の「ものさし」のせいだったのです。
年を取るにつれて、私の中の「ものさし」は1つではなく、いくつもに増えて来て、自分と違う考えや行動について受入れられるようになった、と思います。
「ものさし」が増えると、いろいろな人のことをいい意味で面白く思えます。
これからも、人とのつながりや関わりを自分からシャットアウトするのではなく、「ものさし」を増やして広げていけたら、と思っています。