2024年6月号 歌いませんか?自分の声で自分のために。 歌いませんか?自分の声で自分のために。 「50,60花なら蕾,70, 80,花盛り〜」。 1907年生まれのソプラノ嘉納愛子さん(2016年109歳逝去)107歳時の言葉です。 子育て中にほんの3か月の心積りでスタートした声楽講師生活もいつの間にか30年超。 我がクラスは百花繚乱の時を迎えています。 花盛り世代の容姿変貌は、鏡を見れば一目瞭然ですが、声帯も地味に加齢中です。 加齢による声の艶や色彩の変化を生物的劣化から成熟に導く方法は?あります! それは声帯を使い続けること。そして増え続ける経験値と言う財産を楽しむ事です。 「歌」は時空を軽々超える人類共通のパスポート。 せっかくのパスポート,モッタイナイ精神でどんどん使いましょう。 固有楽器「声帯」は加齢と同様にお手入れ必須。 顔に化粧水,声帯に湯茶,顔に美容液,声帯に飴ちゃん…。 フラミンゴ体操片足立ち各1分でスイッチオン! 今月お勧めの歌は「夏は来ぬ」 国文学者佐々木信綱さんの日本情緒と新茶のコラボで贅沢なひと時はいかがでしょうか。 どんな声でも大丈夫。まずは自分の声で自分の為に歌ってください。 稀代の音痴と言われながらカーネギーボールを満席にしたフローレンス・フォスター・ジェンキンス。 多分音痴を自覚していた(?)彼女は言い放ちます。 「どんな悪声だと言われても、歌った事実は消せないわ」 この心意気、好きです。 最後にモーツァルトの洗礼名をご紹介します。 滑舌練習の一助になりますように…(笑) 『ヨハンネス・クリュソストムス・ウォルフガングス・テオフィルス・モザルト』。 大塚啓子 感情豊かで大きなまあるい心が聴く人に心地いい歌声。 日本の抒情歌は、日本語の美しさに気付かされると評判。 50カラット会議時から、発信するレポートや短信に間髪を入れず笑い転げる返信を下さって、人を励ます達人とお見受け。 2024年6月号, 歌の心。7080、花盛り。 年輪を重ねて気づく日本人の美しさ 女子栄養大学香川綾学園長の名言を忘れない。