2024年5月号

5月の短信

5月の短信

「道端のベンチでヤル気を考える」

近所のイチョウ並木は奥手で、毎年ゴールデンウィークの声を聞いてやっと芽吹きが始まります。それが今年は早々と新緑です。

芽吹きのスピードと競うように、我が家に一番近いイチョウに烏が巣作りしました。
4月の半ばから、若い烏2羽がどこからか頻繁に小枝を咥えてきては嘴でカゴを編むように巣を作りました。
この若い烏は、3年前にこの木で生まれ巣立ったあの烏なのではないか?と思うのですがどうでしょうか?巣作りの日々は、烏にどんなDNAが潜んでいるのか不思議で目が離せませんでした。
烏の公害議論はともかく、自然界の成り行きはまさに神業だと感心するばかりです。

さて、先日東京新聞で、道端や公園のベンチに付いた寝そべり禁止の仕切りが意地悪だ!という記事がありました。
私も近所に出来たベンチに、ある日角材を打ちつけられているのを見て、唖然としていたところです。
デザイン性もなく、ベンチの奥行きに合わせて切られた角材を、「行儀良く座れ!」と言わんばかりにただ打ち付けた景色は、座る人の品位まで疑われる狭い根性をみるようです。ホントになんなのよ?です。
で、渋谷区役所にお伺い。すると、まるでAIに応えさせたような言い訳が、「正当な処置をした」と返ってきました。やれやれ。

「生きる LIVING」という映画があります。黒沢監督と志村崇の映画をカズオイシグロの脚本でリメイクしたイギリス映画。主演は渋―いビル・ナイ。
それはともかく、気のない役所勤めをしていた主人公が残り少ない寿命を知って生きることを見直し、毎日のように陳情する地域住民をよそにたらい回ししてきた公園整備の案件に猛ダッシュするストーリー。
街のベンチ問題も、やる気ひとつだと思う今日この頃です。

try70.netは3ヶ月が経ちました。
来る6月には、我らがソプラノ歌手大塚啓子さん、道草料理の大海勝子さん、LAで仕事生活を続けている直井幸子さんからもお便りが届きます。
お馴染みキレイのヒントや気功指南シリーズは、「そうなのか!やってみます」と期待の声をいただいて、いよいよ佳境。お楽しみになさってください。

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ご相談なしにそのまま公表することは致しません。志垣拝。

志垣豊子
50代で50カラット会議、60代でドリカム60、70代からはtry70。
歳を取るという初めても、同じ土俵にいるもの同士、体験や知恵知識を出し合うと、大抵のことは大笑いした挙句、そりゃいい!という落とし所が見つかる体験がありました。
try70.netがそんな場になりますように。