4月 オレンジ香る島。ジュースやジャムづくりに遊ぶ季節が来ました♪
【4月】オレンジ香る島。ジュースやジャムづくりに遊ぶ季節が来ました♪
毎年、桜咲いたの声が聞こえてくると、私のジャム遊びが始まります。幕開けはブラッドオレンジです。
15年ほど前に住み始めた島は、昔は米づくりが盛んだったそうですが、今は柑橘栽培です。甘夏を主に、ポンカン、伊予柑、はっさく、スウィートスプリング、はやか、さやか、新種次々登場で覚えきれません。渡船場の売店に産地値段で並んでいて観光客に人気があります。そこに数年前から登場したのがブラッドオレンジ。昔イタリア料理屋で、箱に入って冷凍してあったジュースを飲んだことはあるけれど、樹になっているのを見たのは島に来て初めてです。半分に切ってぎゅっと絞って、何も加えず薄めずそのまんまをジュースにします。真っ赤で香りが高く、生ってこんなに美味しいのかと驚きました。
他の柑橘に比べお値段高めですが、産地は見た目に少々難ありのB級品が手に入るので大箱で買って、廃棄するかもというC級もいただいて、我が家の庭で採れた少々(試しに植えたら、年毎に数を増やして採れるようになりました)も加えて、電動シトラスジューサーを買って絞って冷凍して、この季節の我が家のウェルカムドリンクです。
絞った後の皮は綺麗な物を選って、ピールにするために薄皮を取り除いてこれも冷凍しておきます。
実も皮も無駄なくいただくにはジャムがいい。丸ごとそのままさっとゆがいて水に放したのち、実と皮を一緒に5〜7ミリの賽の目に切って40%のグラニュー糖で煮て、汁気が足りなかったらジュースを足して、最後にレモン汁とグランマニエを加えてちょっと煮立てて仕上げます。マーマレードより作り方簡単でオレンジの味がしっかり残るので、私は好きです。
冷凍しておいた皮は時間がある時200gくらいづつ取り出してピールを作って、これをコップに溶かしたチョコレートにチョンと刺してチョコレートがけすると、売っている物みたい、お店のより美味しーいと、尊敬されます。
オレンジ遊びがそろそろ終わりになる頃、イチゴ農家から、畑を片付けるから残っているイチゴをとりにきてくださいと声がかかって、まだお店に並べられるほど上等なイチゴを大鍋で煮てジャムに。それが終わると枇杷が梅がプラムが、私も私もと次々に襲ってきて、ジャム遊びは次第にジャム仕事になってきます。
追伸:遊びを超えた忙しさです。来月はお便りを休みます。
2009年に住み慣れた東京の自宅を引き払い、舅の檀一雄の終の住処だった福岡県能古島へ移り住む。以来、自家菜園で土を耕し種を蒔き、四季折々のスローライフを楽しんでいます。
能古島の晴子スタイルは、『檀流スローライフ クッキング』でどうぞ。